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恐怖!日生学園

2017/01/29   -book
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1995年に「女性自身」で連載されていたエッセイをまとめた書籍です。
実に20年以上前に出版された書籍なので読む前の期待値は高くなかったのですが、
正直な感想を言うと、この本面白いです。

 

内容は仕事から家族のことまで多岐にわたるのですが、
僕が好きな話は何といっても過酷な高校時代の話です。
 
テレビでも散々とりあげられている題材ではありますが、
(あの坊主頭の写真だけで相当面白いですがw)
この本では割としっかりと当時の生々しい想い出が綴られています。
そしてそれを文字に起こしたときの破壊力はなかなかのものです。
 
「放課後、毎日、寮ごとにマラソン。毎日10キロ。
入学していきなり10キロは、気ぃ狂いそうになるで。
もう引きずり回されながら、後ろから蹴られながら走ってたから。」
 
「1年の俺らが悪いということを、3年は2年に言う。
2年は1回、3年にシバかれてから1年の俺らのところにくるわけやから。
もっとシャレにならん。」
 
高校時代の思い出だけで一冊書いて欲しいくらい僕は大好きですw

 

ダウンタウンの話ももちろんあります。
 
相方の松っちゃんのことを「金ヅル」と表現したりもしてますが、
相方への尊敬の念とか、ダウンタウンに対する思いを強く感じられる内容です。
 
漫才中は「ふたりでしゃべっているのが、よりおもろくなるためにツッコんでるだけ」というように、
二人が子供の頃から積み上げてきた自然な会話が、ほとんど完成形みたいなものだったのでしょうね。
 
本書締めの何気ない一言も、今改めて読むとぐっとくるものがあります。

 

この他息子との話、養成所時代の話、歌手や俳優としての活動話など、
数々のエピソードが当時の風景と共に浮かんでくるようで、満足の一冊でした。

洗脳って何?

2017/01/28   -book
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人間は生まれたときから親にしつけられ、学校で教育を受け、
メディアに情報を与えられ生きていく中で「常識」を身につけていきます。
 
でももしその「常識」が、誰かの都合のために植え付けられたものだったら・・・?

 

筆者は人間は一部の支配者によって洗脳された奴隷であると考え、
この本によって社会にあふれる「常識」の裏側の解明を試みています。
 
少子化は悪いこと?
地球は温暖化してる?
携帯の電波は安全?
運動するのは健康にいいこと?
先祖は敬わなければいけない?
 
一見どれも当たり前と思われている常識のようですが、
そんな常識が作られた背景には、世間に晒されることのない裏事情があるのです。

 

・・・と、ここまでが本のあらすじになりますが、
確かに今の常識に対する疑問点というのは理解できたんですが、
じゃあその常識の反対が正しいのかというと、それも考えないといけないところですね。
 
例えば携帯の電波が脳機能障害を引き起こす可能性があるという話ですが、
それについても人体実験をして確認したわけではないので、確定的な証拠はありません。
影響はあるかもしれないし、無いかもしれないということです。
 
ただ間違いなく言えるのは、世の中にはグレーなことが多いということですね。
グレーなことを都合の良いほうに言うことを「洗脳」と考えるなら、
世の中にはかなりの数の洗脳が蔓延っているんじゃないかと思います。

 

洗脳って難しい言葉ですね。
一部の権力者だけが利益を得て一般市民が不利益を被るシステムは問題がありますが、
信じていたほうが市民にとって都合の良いこともありますしね。
 
毎日のジョギングが実は体に悪いといっても、それで気持ちよくなれるなら悪いこととは思いませんし、
宗教は精神の拠り所として世界規模で不可欠なものになってます。
 
一つ大事なこととして、常識は疑ってかかるべきというのは納得ですね。
目上の人や公共のメディアから教えられることってどうしても信じてしまいますから、
これからの時代しっかり自我を持って、頭を使って生きていくべきということでしょうね。
 
世の常識に対しても、この本の内容についても、信じるか信じないかは読者次第でしょう。
(なんかの決めゼリフみたいになってしまいましたがw)

キャバ嬢に学ぶ

17歳で水商売の世界に入り、現在まで数々の店舗経営と人材育成に成功している筆者が記す売れっ子キャバ嬢になるためのメール術です。
 
誰もがケータイを持つ現代において、店で接客するだけがキャバ嬢の仕事ではありません。
文字によるコミュニケーションでもお客さまとの関係を深め、人気を上げていかなければいけません。
 
僕がこの本を手に取ったのは、ビジネスでは必ず相手がいる以上接客は避けて通れないものであり、
キャバクラは接客業の中でも最も「接客」部分に特化した職業だと思うからです。
僕がキャバ嬢のようなメールを送ることはないと思いますが(それは気持ち悪いですねw)、
顧客とのやりとりという点で考えると参考になるところはあります。
 
ほとんど連絡してくることがなかったり、たまに届くメールがビジネス的な内容だと、
受け手の気分も良くならずその店に行こうという気持ちはなくなってしまいます。
 
これはどんなビジネスでも同じことで、自分本位で売り込みをかけてくる相手に心を許す人などいるはずもなく、結局は普段から営業抜きで良くしてくれている相手に人はなびきます。
 
メールでも相手の都合を無視した自分勝手なタイミングや内容では、相手は不快感を持ってしまいます。
この本ではお客さまを喜ばせ受け入れてもらい、再度来店してもらえるようなメールの送り方を解説しています。
(現在はLINEなどの連絡手段が主流ですが、考え方は同じですね)
 
キャバクラを経営する2名のインタビューと対談もあり、
自分とは遠い世界の話を知ることができて面白かったです。

 

巻末に心理学用語である「承認欲求」という言葉が出てきます。
これは”人間は誰もが認められたがっている”ということだそうですが、
結局接客の真髄とは相手の承認欲求を満たしてあげることなのではないかと思います。

悩めるエグゼクティブへ

2017/01/26   -book
 

会社の管理職の方に向けて書かれた本です。
本書冒頭の言葉通り、会社の中で起きる問題を分かりやすい寓話で例えて解説しています。
 
例えば第一章は「進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ」という話で、
常に変化する社会を、水位の低下が続く沼での生き物たちの動向に例えています。
結末は何となく想像がつくかと思いますが、
結局変わることを恐れて動けない会社は世の中から取り残されてしまいます。
選択の余地はなく、生きていくためには変化するしかないのです。
 
全13のショートストーリーで構成され、
本書カバーに書かれているように60分で読み切ることも可能なぐらいあっさりしています。
 
経営者の意識付けを目的とした本であり、抽象的な言葉で語られる部分も多いので、
この本の内容をどれだけ会社経営に落とし込めるかは各々の”エグゼクティブ”次第だと思います。

 

恥ずかしながらエグゼクティブ=幹部、重役という意味と知らずにこの本を買ってしまいました。
僕は管理職でもなんでもないので、この本が役に立つかと言われると正直何とも言えません。
この記事を読むことによって、言葉の意味を勘違いしている人が少しでも減ってくれれば幸いです (^^;

意味が分かると怖い絵たち

2017/01/25   -book
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死の恐怖を感じる時ほど、生きる実感を得られる瞬間はない。
人間存在の皮肉が好奇心を掻き立て、恐怖を塗りこめた絵に人は惹きつけられます。
 
この本では16世紀から20世紀の西洋名画20作品の隠された恐怖を解説しています。
一見平和な家庭を描いた絵、びくっとするような気味の悪い絵、何を意味しているか分からない不思議な絵、
どれもその絵が描かれた背景(作者自身や当時の国家の有り様を含め)を知ることで、
より興味を増し、「恐怖」という味わいを持って鑑賞することができます。
 
恐怖の種類は日常のちょっとした悪意から神々や自然の畏怖まで様々ですが、
人間の狂気や卑しさに触れた作品はぞくぞくするものがありますね。
 
「見捨てられた街」は一見物寂しい街を描いているだけのようですが、
作者が家族とのことでこの街に取り憑かれていた背景を知ると、
建物の様から色使いまですべて不気味に見えてきます。
 
「エトワール、または舞台の踊り子」は当時の踊り子の立場を知ると悲しい絵に変わりますし、
「マリー・アントワネット最後の肖像」も立場が逆転した作者の悪意が存分に込められており、
どちらも解説付きで見ることで人間がもつ卑しさを楽しめるようになっています。
 
20作品それぞれに異なる恐怖が隠されており、
カラーの挿絵とともに綴られた解説は分かりやすく面白いです。
思わず鳥肌が立つというほど直接的な怖さはありませんが、
絵を通じて染み込んでくるような人間本来のおぞましさを堪能することができます。

 

僕は普段から美術館に行って芸術を嗜むような人間ではないのですが、
この本に出会ったことで思わぬ西洋絵画の魅力に引き込まれてしまいました。
今度美術館に行くときはこれまでと違った感度で作品を見られそうです。
 
芸術の予備知識としておすすめの一冊です。

 

↓2013年に文庫化して出版されました。お好きなほうをどうぞ。

仕事をする人への熱い一冊

アルバイトとして4年間、正社員として21年間マクドナルドクルーとして働いてきた筆者の作品です。
タイトルの通りマクドナルドに対しての感謝の気持ちは十分過ぎるほど伝わってきますが、
「だからマクドナルドに行こうよ、働こうよ!」みたいな内容ではありません。
筆者が25年間マクドナルドで学んできた「仕事観」をかなり熱い想いで書き連ねています。
 
筆者はバリバリの体育会系で、たまたま始めたマクドナルドのバイトで仕事の喜びを覚え、
通常1年はかかるAクルーにわずか3カ月で上り詰めます。
その後も学生生活に求めることがなくなりすぐに入社することを決めたり、
全国のマクドナルドクルーで競うAJCCに選出され上位に入ったり、
遂には店長になって利益を大幅アップし最優秀店長に選ばれるなど、
まさにマクドナルドに生涯を懸けた男の物語です。
 
当然筆者も仕事をする上で避けては通れない困難に次々と見舞われますが、
その度に強靭な精神力で問題を解決していきます。
正直この方の能力と向上心が高すぎて、間違いなくどんな会社に入っていても成功していたと思うのですが、
そんな人がこれだけ訴えるマクドナルドの人材育成のレベルは高いということでしょう。
ただこの本はそれがメインではなく、マクドナルドで働く間に学んだ「サービス業の素晴らしさ」を伝えています。
 
サービス業に従事する方、仕事の楽しさをいまいち見い出せない方は、
仕事への熱意が詰まったこの本を一度読んでみてはいかがでしょうか。

意識は「今」から変えられる

2017/01/23   -book
 

一時TVで流行ったフレーズがそのままタイトルになった書籍です。
内容は典型的な自己啓発本で、
自分を磨くための行動や考え方が息つく暇もなく語られています。
 
テーマが多すぎてまとめるのが難しいので、
本の中で特に気になった話を2つ紹介します。
 
1つ目は「おすすめの本を人に聞くな」。
曰く、読む本も決められないような人間はどんな本を読んでも無駄、ということです。
自分が”読める”本を選ぶこと、そこからが読書の始まりです。
 
身の丈に合わない本を無理に買って、ほとんど理解できず読むのを諦めてしまった経験ってありますよね。(僕も耳が痛い話ですがw)
結局自分が読みたいと思う本を読むのが一番で、そこから理解を得て次に”読める”範囲を広げていけばいいのです。
自分もこれまで本の買い方が分からず本屋で無駄な時間を潰すことがあったので、この話は納得してしまいました。
 
もう一つは「3文字変えれば人生が変わる」。
これだけだと意味が分からないと思いますが、要するに意識を変えると言動も変わってくるという話です。
 
人は自らを勝手に枠にはめて、その範疇で物事を考えてしまう癖があります。
外向きには最もらしい印象を与えられるのですが、実際には前置きを置くのは逃げ道を作ることです。
「A型だから…」「田舎出身だから…」「歳だから…」「バカだから…」
つまらない枠組みは外して、純粋な自分の力一つで勝負できるようになりたいですね。
 
筆者の体験に基づいて語られているので、説得されるようにすんなり読めました。
この中から少しでも実践してみることで人生が前向きに変わっていく気がしました。
良質な本だと思います。

 

一番意外だったのは、これほどの人が学生時代 体重100kgギャンブルにはまってたことですね。
正直あまり摂生な感じはしないんですが、どんな学生生活を送ってたんでしょうかね。

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